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伊那谷の老子

加島祥造さんの「伊那谷の老子」を、以前上海にいた時に日本からとりよせて読みました。最近「求めない」という本が随分読まれているようです。
塩野七生さんが、文芸春秋1月号で「求めない」の新聞広告についてです。面白いコメントを寄稿しています。
ほんの3分でも求めないでいてごらん。不思議なことが起こるから-。
求めない-すると心が広くなる
求めない-すると恐怖感が消えていく
求めない-するとひととの調和が起こる
求めない-すると待つことを知るようになる
迷った時、苦しくなった時、自分にささやいてみる。「求めない」と。

これについて、「求めない」を「求める」にかえてみたと・・・
求める-すると心が広くなる
求める-すると恐怖感が消えていく
求める-するとひととの調和が起こる
求める-すると待つことを知るようになる
迷った時、苦しくなった時、自分にささやいてみる。「求める」と。

少なくとも私には、これでもけっこう妥当であったのだが。
とはいえ、「求める」と「求めない」とでは、一つの点で完全にちがうように思う。・・・

「求めない」にせよ「求める」にせよ知性と感性の輝きを感じます。どちらも「精神の独立」ということが基点になっているような気がします。
ただ、「求めない」と言う時、いろいろな抑圧、がんじがらめの組織のしがらみ等々に耐えているような忍耐の色合いがあるような気がします。それを解脱した心境を目指しているのだと思いますが、もう少し俗っぽく
「比べない」とか「嫉妬しない」と言っても合ってしまいそうです。

「求める」と言い換えた塩野さんの感覚は、おそらくヨーロッパ文化に長く接している人のものだと思います。今の日本人の内向き、下向きになりがちなメンタリティーには、「求める」と言った方がメッセージ性はあるかもしれません。

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