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同心円

「どこが秘密基地なの?」
と聞くと、、
「あそこだよ」
と言って、お酒のケースが重なっているところを指さしている。そこで隠れたりするのだそうだ。
つまり、僕にはただケースが重なっている酒屋さんの裏庭にしか見えないものが、子供たちにとっては秘密基地になっているのである。
何かを作ることが建築ではないのかもしれない。そこを自分の場所と感じられたら、それはもう紛れもない「建築」なのではないかと思った。
・・・
しかし、そこにはたくさんのことを感じられる空間が転がっており、僕たちはそれらを利用することで、世界中ほとんどを自分の家のような感覚で捉えて生活することが可能になる。そんな夢みたいなことができるのかもしれない。と、僕は考える。
・・・
そのような極小のモノを作り出すことによって、極大の空間を感じられることを可能にしている方法こそ、これからの生活に必要なものである。

「TOKYO 0円ハウス 0円生活」 坂口恭平(大和書房) より

→これは仏教的な世界観に通じるものがありますね。多分。

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