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昭和モダン時代の知恵

・・・明治維新・文明開化で日本の食生活が変った・・・といっても、それはごく一部の金持ちさんやインテリさんのことで、長屋の熊さん八つぁんあたりは相変わらずごはんに味噌汁、たくあんにせいぜいメザシという食生活が続いておったようです。・・・そんな江戸時代をひきついだ食生活に変化が出てくるのが、日清・日露の戦争の後からです。かつて200年以上も鎖国していた日本人が中国に出ていって、異なった食生活を知る。しかもその頃の中国は欧米・露に侵略されていたから、そこはまさに料理万国博みたいなもんでした。

・・・こうして見ると、今日、食糧自給率が40%といわれておりますが、昭和10年のレシピなら現在の国産で手に入る食糧だけでも、自給可能ではないかと思えるのです。

・・・昭和10年頃、食の安全、安心は、手作りで自分の責任としておったのだ。もちろん失敗もありましょう。失敗もあるからこそ、自分の五感をフル回転させ、安全を確かめておったのです。

・・・「もしかしたら、冷蔵庫が日本の食文化をダメにしたんではなかろーか?」・・・「冷蔵庫がないほうが、まともな食生活になる」・・・日本人は冷蔵庫を手に入れ、加工食品の技術進歩の恩恵を受けたことで、積み重ねてきた食生活の知恵をスッポーンと投げ捨ててしまった。・・・

「食べ方上手だった日本人」魚柄仁之助(岩波書店)より抜粋

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