« 寒い! | トップページ | 第三者的 »

価格破壊

 文芸春秋1月号が届いたので、今朝出勤前にパラパラと眺めていたら、塩野七生氏の「価格破壊に追従しない理由」という文章が目に入った。
 曰く「見事な品なのに、なぜ売れないのか。良き品の価値がわかるセンスをもち、しかもある程度ならば使えるお金まで持っているのにもかかわらず、なぜ買わなくなったのか。
 世間全体が、なんであれ安ければ良し、の一色に染まってしまったからである。
・・・ショッピングとは、ただ単に物を買うという経済上の行為に留まらず、想像力をきたえる行為にもなりうる。・・・要するに、その品を買ったことによって、私の想像力が刺激を受けるのである。そして、想像力とは筋肉に似て、使わないと劣化するという性質を持つ。・・・一千円のユニクロのセーターは、セーターにすぎない。だが、二十万円のアルマーニのスーツは、私を幸福な気分にするだけでなく、これをいつどのように使うかにも考えをめぐらせることで私の想像力が高まり、めぐりめぐったとしてもその成果は一冊の歴史物語にもなりかねないのである。こうなると、安物買いのゼニ失いという昔の人の知恵も一理あるのではないか、と思ったりする。」
以前、ユニクロの柳井氏の本に関しふれたことがあったが、この文章を読んでハタと膝をうった。「一勝九敗」を読んで残ったわだかまりが、一気にスパッと整理できた気がする。
 この抜粋だけ読むと、人によっては鼻もちならない文章と思うかもしれない。しかし、「ローマ人の物語」をものした塩野七生の文章なのだ。2ページのコラムなので本屋で立ち読みでもしていただきたい。おかげで今日は一日気分がよかった。

|
|

« 寒い! | トップページ | 第三者的 »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/403985/32560612

この記事へのトラックバック一覧です: 価格破壊:

« 寒い! | トップページ | 第三者的 »