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光ファイバー

 職場が虎ノ門にあるのですが、昼食をとった後いつも15分ほど散歩をします。あたりを見ていると、「電柱が無いな」とこの間改めて思いました。自宅のある荒川に帰ると依然電柱が多く、私の家にも電柱から電話や光ファイバーが引き込まれています。
 と思っていたら、村井純氏の「インターネット新時代」(岩波新書)に以下のような話がありました。
 「日本では『家庭に光ファイバーを』という意味のFTTH(Fiber to the Home)を合言葉に、家庭に通信回線を光ファイバーにするインフラを推進してきました。そのため日本の一般家庭での光ファイバー普及率は比較的高い水準にあり、世界の中でも先進的な状況です。ただし、その一つの理由に、ケーブルを地面に埋めていく『埋線』をしなかったことを考える必要もあるでしょう。新しい都市では埋線が一般的ですが、日本の都市の多くは電柱で電線が張り巡らされていて、電柱から電線が家庭に引き込まれているという風景が当たりまえです。ファイバーの引き込みにも電柱が利用されました。都市の美観としては好ましくないかもしれませんが、埋線の場合よりもはるかに敷設やメンテナンスが容易なこのアプローチが、光ファイバーの普及に非常に有効に働いたという側面があります。」
 私がアメリカから帰国したころ、当時のアメリカはケーブルテレビのネットワークを使ったブロードバンドが主流のインターネット先進国で、当時のゴア副大統領が情報スーパーハイウェイ構想を提唱したりしたこととの比較もあり、日本のインフラの立ち遅れが絶望的とまで言われていたような気がします。しかし気がついてみれば、今や日本のインターネット環境は大変に整備されている訳ですが、その背景には上記のような地道な努力と、電柱の効用といった、ある意味笑えない話もあったのだと知って、改めて日本も大したものだと感じた次第です。「インターネット新時代」はインターネットをめぐる最新の論点を広汎にとりあげながら深みのある内容を平易に解説してある本なので、もう少しじっくり読んでみようと思います。 

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