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トーキョー・ストレンジャー

 次女に何冊か本を勧められて、今日はそのうちの姜尚中氏の「トーキョー・ストレンジャー」を読んでみました。テレビや雑誌への露出も多い人ですが、これまで本も雑誌の記事も読んだことがなかったので新鮮でした。よく物を考えている人だなと思うのですが、やや違和感のあるところもありました。
「2008年に亡くなった評論家の加藤周一さんが言っていたのは『ものの善し悪し』を議論することなく、『もののあわれを感じるか、感じないか』『好きか嫌いか』で考えていると、結局、主観によってしかものごとの判断ができなくなるということでした。/確かに世の中は主観なしには語れません。しかしすべてのものごとを主観にどう映るかによって判断し、客観性がなくなると、ものごとを普遍化することができなくなる。違う考えや違う信仰をもった人たちと、何か共通理解をつくろうという意識が生まれてこないのです」/歴史の中で起きている出来事も、すべて自然現象に還元してしまうことになりかねません。桜の花びらが散るように、戦争によって、人の命も散っていくのだと。」
「でも、本当の美しさとは、唯心論では得られません。もちろん唯物論でもない。人と交わり、ものと交わるなかで、感じるものだと私は思います。だから美しさとは決してピュアなだけのものではないと思う。」
 うーん、言わんとする所はかなりよく分かるんだけど、この辺ちょっと自分のメンタリティー、感性と違うなという感じ。ただ全般にかなり共感できるところの多い本でした。「ソウルで気づいたのは、”本当の自分”は、すでに自分の中にあるということでした。」というのは大いに同意。数多くの写真の中で、笑顔は2~3枚なのですが、新大久保の章の写真だけがリラックスした笑顔なのはご愛嬌かな。

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