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個人の時代

S.ジョブスへのインタビュー(当時29歳) (下線、佐々木)

PB:狂ったように偉大なアイデアを持った人と、そういうアイデアを否定する人の違いはなんでしょう?
SJ:IBMと比較してみましょう。MacグループはなぜMacを作り、IBMの人はなぜPCjrを作ったか? 僕が思うにMacはものすごく売れると思いますが、僕らはMacを他の人のために作ったわけではありません。自分たちのために作ったのです。だから僕ら自身が、それが偉大かどうかを判断できたのです。だからマーケットリサーチも必要ありません。僕らはただ自分たちの出来る最高のものを作りたかったんです。
もし自分が大工で、美しいチェストを作ろうとしているなら、背面には合板なんて使いません。それが壁に面していて、誰も見ない場所でも、です。それ がそこにあると知っているのですから、背面にも美しい木材を使います。夜にぐっすり眠るためには、美しさや品質を貫いていく必要があるんです。
PB:つまりPCjrを作った人たちは、製品にそういうプライドを持っていないということでしょうか?
SJ:
もしそんなプライドがあれば、PCjrを作っていないでしょう。僕から見れば、あるマーケットのセグメン ト、特定のデモグラフィックの顧客をリサーチした結果に基づいてデザインされたのは明らかです。彼らはそれを作ればたくさんの人が買ってもうけられると考 えたのでしょう。それは違うモチベーションです。Macグループの人間は、今までで最良のコンピューターを作ろうとしたのです。

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Apple、IBM がどうこうという話は別にして、興味深い記事でした。

経営の世界では「マーケットリサーチ」とか、「顧客第一主義」とか一般的には言われるのですが、大衆迎合的なレベルではなく、彼らが「びっくりするようなアイデア」、「共感を呼ぶようなライフスタイル」を提示することが大事ではないでしょうか。それは個人ベースの感性、嗜好のゾーンに入ってきます。おそらく「提示」というよりも、それをやっている人は好きでやっていて、周囲がそれに共感していくイメージになるでしょうか。個人の力量(大げさ?本人は好きでやっているから。)が問われる世界とも言えます。ネットの時代は、そういった個々の輝きを伝播するには好都合な環境だと思います。(ネットについて言えば、吟味されていない意見や情報が短時間に広まってしまうリスクがありますから、リアルな世界とは別のネットで生きるためのスキルや文化という概念も必要。それも含め個人の力量が一層問われます。)
一方で、このようなことを言っていられるベースは皆が「飯が食えている」状態ということになるでしょうから、限られた国や地域でしかあてはまらない考え方かもしれません。その辺のバランスの問題も興味深い切り口です。
「教育」について考える時も、その辺が一つの視点になるような気がします。

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