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2012年3月 9日 (金)

既成権力者の崩壊

 日下公人「既成権力者の崩壊」を読みました。日下さんは1930年の生まれですから、もう80を越えています。著書もおびただしい数にのぼりますが、ますます冴え渡る洞察力と筆力に驚きます。このブログに何回も書きましたが、私も大学1年の時「日本経済『やる気』の研究」を読んで以来、30年以上に渡って何十冊も日下氏の本を読んできました。ただこのところ、ご本人も残された時間を意識しているのではないかということが行間から読み取れる気がするのは長年の読者として少しさみしい気もします。逆にそれだけに物言いが従来以上に旗幟鮮明になっているようにも思います。例えば、防衛に関連して原爆保有の立場を表明しています。といっても、これも「そういう議論が日本の中にしっかりあることを諸外国に表明すること自体も抑止力になる」という読みもしっかり計算されているようにも感じていますが深読みでしょうか。この本でも放射線に関する意見もストレートに表明されていますが、この辺は私も素人なのでよく分かりません。ただ、日下さんがここまで言うかという印象はありました。一方で、地下の小型原発と、そこから発想する様々な提案の柔軟性には著者の面目躍如たるものがありました。
 話は変わりますが、このところ歳をとるにつれて「やりたいこと」がどんどん増えてくるのには戸惑います。若い頃は、歳とってくれば体も心もだんだん弱っていくんだろうなあ等と考えていたのですが、体は確かにどんどん弱ってはいるのですが、歳相応に体力を維持する楽しみはありますし、訪ねてみたい異国の地も沢山あります。本を読んでも昔は分からなかったことが読み取れる事も多く、いろいろな事に興味がつきません。これでは死ぬ時にどんな心境になるのか見当もつかなくなってきました。「あれもできなかった、これもできなかった」という気分になるのかなあ。多分その時はそんな考えも浮かばないのかもしれないなあ・・・等々。

p.s.「日本経済『やる気』の研究」をGoogleで検索したら、3つ目にこのブログの記事がリストアップされたので笑ってしまいました。古い本ですからね。調子にのってyahooで検索したら、こちらは相手にされてませんでした(笑)。グーグル先生偉い!でもこれ、自分が検索したからかな?

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