« 新しいニュース | トップページ | だし »

百花斉放の時代

久しぶりに日下公人さんの本を読んでみた。「思考力の磨き方」だが、「あとがき」が示唆に富んでいた。本書は同氏がPHPとのこれまでの仕事の過程で蓄積されてきた文章の中で不採用になったものを切り貼りしたような本なのだそうだ。それについて「不採用になった話にはそうなる理由があり、また再び取り上げられることにもそれなりの理由がある。が、理由は何であれ端切れは端切れである。そんな端切れを集めてパッチワークにしたような本だから、論理と説明を積み重ねて何か新しいことを主張する本ではない。ブログかツイッターのような本である。それでもいいという時代が来たのかもしれない。」「世界をまとめる超大国はなくなり、指導理念や統一理念を提示する政治家も学者も評論家もない時代がこれから当分続く気配がする。」「そういうときはブログやツイッターの花が咲いて百花斉方というか百鬼夜行というのか、の状態が地球を覆うことになる、と考えればこんな本でも良いのかもしれない。何でもかんでも思いつくままの言い放題である。」「その点、連想ゲームにすぐれているためか、座談会ができる日本人は気楽なものである。したがって、新しい時代はこんなパッチワークみたいな本をつくるところから始まるのかもしれない。」
やはり日下氏はナマズのような人である。

・不確かな数字が一人歩きして開戦へ。
・最後の藁一本がラクダの背中を折る。
・コンプライアンスは単なる無駄使い。
・赤字の力。
・日本社会が暗く見えるのはその人が暗いからであって、自分がそうだから日本人全員が同じ、と考えるのは誤りである。
・アイデアは「湧く」のではなく「沸かせる」
・東京人より関西人の方が「大人」。
・「知識は足りているか」「先入観にとらわれていないか」を自問する。それが頭を鍛える第一歩である。
・「力」の前では「徳」という選択肢はない。
・力のない国が自制しても、それはただ弱いというだけで、ほとんど意味がない。
・日本人には高い「総合把握力」があって、あなたにも必ずある。それをどう使うかを考えなければならない。
・バラバラに聞かれた問題にバラバラに答えても、実人生には何の役にも立たない。全部まとめて答えられるようにすべきである。
・大きな組織には組織全体のことを考えられるコアメンバーが必要である。コアメンバーというのは、組織全体の行く末を考えている人である。自分の行く末ばかりを考えている人間が出世コースに乗るような組織の行く末は暗い。
・思えば絆というのは日本文化のこころを表しているような気がする。
・大人げないことを嫌う日本人。
・では豊かさを実現したあと、日本人はどうしたかといえば、「一休み」したのだと思う。そして、その一休みも終わろうとしている。「なでしこ」の活躍を見て、そう感じる。「また頑張るか」と思い始めた。それが、いまの日本である。
・「中流」の精神の根本は「自ら事にあたり、まわりのせいにしないこと」ではないか、と思っている。したがって、何事も社会のせいにする左翼の人は、意識が「下流」か「下層」のままだと思う。
・マイホームや自動車、新聞など「中流」のシンボルのみを追い求めた結果、日本人がもっていた「中流」の精神は次第に衰弱し、代わって「下流」の精神が肥大化した。それをはっきり形で示したのが、民主党政権の成立である。民主党は「下流」ばかりを集めた政党で、「下流」の精神のかたまりである。
・このばら撒き政策を歓迎する「ぶら下がり」精神こそ、「下流」精神の本質である。かたや人に頼らず生きる「独立自尊」の精神こそ、「中流」の精神の根本をなすものであった。・・・しかし、日本から「中流」の精神が失われたら日本は日本でなくなってしまう。
・中国に日本の常識は通用しない。中国の図太さは常識外れである。
・拡散思考。

|
|

« 新しいニュース | トップページ | だし »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/403985/49460570

この記事へのトラックバック一覧です: 百花斉放の時代:

« 新しいニュース | トップページ | だし »