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2013年2月10日 (日)

日米の違い

 村上憲郎氏の「村上式シンプル英語勉強法」を読んでいたら面白い内容がありました。著者の子供さんがアメリカのエレメンタリースクールに通わせていた時にエッセー(作文)の授業があり、先生に何を基準に評価するかを聞いた時の話だそうです。ちょっと長いが引用します。
「まず手書きのエッセイは評価が最も低いのだそうです。タイプライターで書いてあればよし。ワープロだとさらによし。それもフォントをいろいろ使い分けすれば、もっとよし。これが最初の評価基準だと。そして次がフォーマット。きちんと章立てしてあるとか、自分の主張と引用部分が明確に分かるように引用符やフォントを駆使しているとか、最後には引用した参考文献をリストにしてあるとか・・・。これが2番目の評価基準。(内容については)私たちはエッセイの内容そのものを評価はしない。極端に言えばそれが『人を殺してもいい』という内容であろうとも、論理的に整合性を持って、論述されていればよろしい。見ているのは、そのエッセーがフォーマットされて、読みやすく整理されているかどうかだけだ。」ということだそうです。
 私も7年半アメリカで生活し、その間、子どもたちもプレスクールからエレメンタリースクールに通っていました。現地の学校の教育で印象的だったのは、全ての事を「プロジェクト」として整理する考え方でしたが、文章を書くことについて上記のような事はあまり意識していませんでした。ただ、仕事をする上で「何事もドキュメンテーションして記録に残す事」の重要性と、「分かりやすくドキュメンテーションしないと相手に伝わらない」という事は体験的に身にしみていました。相手に自分の考えを伝えるために文章を書くことと、それをきちんとしたフォーマットで書くことをこのように小学校から教えられていたのかと、今更ながら腑に落ちました。以心伝心という事も当然ながら彼らにもある訳ですが、異質な人間が数多く暮らしているアメリカでは尚更、こういったフォーマットがコミュニケーションの基本的なスキルと考えられているのでしょう。我々もそういった事も念頭に彼らと対峙する必要がありますし、日本の中でのコミュニケーションについても大事な参考になると思います。

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