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羽田空港と成田空港

 今は仕事で海外に行くことは無くなってしまったが、成田空港にはこれまで何回行っただろうか。プライベートな旅行も含めると行きと帰りで150回は超えていそうだ。
 京成線沿線の町屋に住んでいるので、成田には1時間ちょっとで着く。以前は大抵JAL便を使っていたので、空港第二ビルでスカイライナーを降りて、いつも本屋さんで本を1〜2冊買って飛行機に乗っていた。これから海外に行くぞという感じで、仕事の緊張感とあいまって、結構ピリッとした気分になったものだった。その意味で思い出深く好きな空港だった。
 その後、前職の終盤になって上海便が羽田からも出るようになり、何回か羽田から中国に出張した。当時の羽田国際線ターミナルは仮設のビルのような風情で、空港内のバスで数分移動して到着といった感じだった。向こうの虹橋空港よりも環境悪いんじゃないというくらいのもので、どうせ行くなら成田から行きたいと思ったものだ。(ちなみに現在の虹橋空港は「ものすごい」大空港ビルになっている。)それが最近は様変わりだ。モノレールを降りて改札を抜けるとすぐに出発ロビーでチェックインができる。食べ物屋や土産物屋も随分多くなった。自宅からはちょうど1時間でチェックインカウンターに到着する。電車賃片道680円。成田に行くと普通で行って1330円と約2倍だ。マレーシアに行くエアアジアが羽田から深夜出るので、この所羽田ばかり使っているが、どんどん便利になっているのが分かる。片や成田は凋落の一途だ。昨年広州に行った際に何年ぶりかに成田を使ったが、これがあの成田空港?という感じだった。自分自身の感覚も変わってきたのだと思うが、結構ショックだった。
 LCC各社は夜間飛行の制限が厳しく、空港使用料の高い成田は使いにくいらしい。確かに、成田に近いゴルフ場にたまに行くと、騒音が大変というのも分かる気もする。一方で、以前上海で住んでいたアパートは虹橋空港から「歩いて」15分くらいの所だったが、飛行機の騒音が煩わしかった事は一度もなかった。飛行経路の関係だろうが、それにしても妙な感じもする。
 いずれにせよ、羽田が国際空港として便利になってくると、成田の存在価値がどんどん低下するのは止むをえないだろう。「都心から遠い」と言われているが、各国の首都に行っても、国際空港から都心に行くまでに1時間くらいかかるのはそれほど珍しく無い。とすれが、成田がアジアのハブ空港になれなかったのはそれが理由でないことは明らかだ。羽田がようやく多少使える国際空港になりつつあるが、この何十年間、成田を東京の空の玄関口にしていた事の代償がどれほど大きかったかを考えざるをえない。 

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