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多様性

 海外で通算12年暮らし、それと合わせて勤務していた会社の国際部門の仕事に20年従事してきたので、言葉も肌の色も考え方も違ういろいろな人間が混ざっている多様性のある環境にいることの方が普通の感覚になっているような気がする。これまで何十年も身の回りがこのように振幅のかなり大きな多様性に富む環境だったので、日本の国内にいると、なんだかんだ言っても振れ幅がさほど大きくない居心地のよさから時々抜け出したくなる気分になる。海外を含め、いろいろな場所を行ったりきたりしながら生活したいと考えているのはそういった背景がある。
 話は変わるが、ビジネスではよく「顧客ニーズに合致した」といった言い方をする。しかし、「最先端」のフロンティアでは違う言い方をした方がいいと思っている。例えば、シリコンバレーでは世界中から知的能力の高い野心に富んだ人間が集まってきて、「誰も見たことのない」技術やサービスを生み出すことにしのぎを削っている。そのレベルでは「顧客ニーズに合う」ではなく「人が驚くような」サービスを目指しているはずだ。まあ、驚くようなサービスは最終的には顧客ニーズに合致するのかもしれないが、顧客の意見を聞いたり顔色をうかがったりしてサービスを考えるというスタンスではなく、彼らが見たこともないサービスで驚かせるという「これ面白いだろ?」「かっこいいだろ?」といった気分、そもそもの考え方の違いがそこにはあるはずだ。そして、そのような革新的なアイデアは「多様性」のある環境から生まれることが多いと思う。しかし、そのようなエキサイティングな環境に身を置くと確かに疲れるので、そういう時は日本のような穏やかで繊細な環境がありがたくなる。両者を行ったり来たりしながら生きていきたいというのが私の思い描くライフスタイルだ。

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