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ばかばかしいお笑いを一席

今回、道中で読むための本を選んでいる時間が無かったので、京須偕充さんの新書「古典落語CDの名盤」をバッグに放り込んで来た。この本は、ソニー・ミュージックで落語のレコード、CDの録音制作に携わってきた著者の落語への造詣と、それを踏まえた人生観が文章ににじみ出ていて味のある本になっている。いくつかのカテゴリーに分けて落語を紹介しているのだが、各カテゴリーに著者の「口上」がついていて、それが楽しい。いくつか抜き書きしてみると・・・

・とるに足らないこと、役にたたないものでも、自分が楽しめて、満足すればいいじゃないか。
・一日中パソコンにかじりついて他人と口もきかず、情報の海原を遊泳しているつもりの輩は、さしずめインターネットという網で捕獲された大量のイワシの一匹にすぎまい。科学は迷信を排除したはずだったが、人間が科学に隷属すれば、新たなる邪教信仰にもなりかねない。科学に間違いはなくても、人間にまちがいは付きものだからである。
・「NO」と言える日本、と言われた時代がある。言えるのに言わず、曖昧を武器にした安全策でお茶を濁してばかりいる国や政官財のリーダーたちにハッパをかけてことばだったろうが、どうやらこれは日本人全体の体質らしい。いやだと言ってしまえば、知らないと謝ってしまえば、出来ないと断ってしまえば楽になれるものを、体裁や体面にとらわれるあまり、些細な意地にこだわるばかりに、素直になれない人がたくさんいる。結果、いっそう困り、困らせ、物事がこんがらがってわけがわからなくなってくる。そこに落語があるってわけ。落語の主役は駄洒落ではない。人間だ。愚かにしてよわきも人間、われら日本人。「NO」と言えれば苦労はないが、落語ネタも減っちゃうネ。 等々

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